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奨学生からのたより(介護福祉士養成奨学金制度)

大原スポーツ医療保育福祉専門学校(福井県) 斎藤一実さん(平成27年度奨学生)

斎藤一実さん

私が介護福祉科に入学し、初めて行った実習先は通所介護事業所でした。私は、座学に加えボランティア経験もあったため、利用者とコミュニケーションをとるだけなら簡単な実習だろうと思っていました。

しかし、通所介護事業所には介護福祉士だけでなく理学療法士・看護師等様々な職種の職員がいるため、他職種との連携が必要であり、また、50人程いる利用者それぞれの状態を把握した上でのコミュニケーションは容易ではなく、座学しかしていなかった私にとって大変勉強になりました。

また、記録に関しても、利用者の状況や状態について、誰が読んでもわかりやすく、職員が変わっても一人の利用者に対して同じ支援ができるようにしなければならず、書き方に苦労しました。

私はこの実習を通して、ただ日常生活の支援をするだけでなく、支援を実施するために他職種と連携のうえ、利用者一人ひとりの生活スタイルや趣味・価値観等を理解し、「その人らしい生活」を支えていくことが介護福祉士の仕事であることを改めて学ぶことができました。そして、実習を体験することで改めてやりがいを感じることができるようになりました。

対人援助サービスである介護福祉士の仕事は簡単ではないと思いますが、一人でも多くの利用者の心に触れられるよう、これからも介護の学習に取り組んでいきます。

(平成28年7月記)

保育・介護・ビジネス名古屋専門学校(青森県) 久野颯太さん(平成27年度奨学生)

久野颯太さん

私は高校生の時、祖父が入所していた介護老人保健施設にいた職員が笑顔で利用者と関わる光景を目にし、人のために働く介護福祉士という職業に興味を持ちました。

介護に対する思いを胸に本校に入学し、授業では専門的知識や技術を、実習では利用者とのコミュニケーションの仕方等を学んできました。

実習で、利用者とコミュニケーションを図るときには毎回緊張していましたが、その方の話を傾聴・受容・共感することで笑顔になっていただけることが、何よりも私のやりがいへと変わっていきました。

そして、利用者を第一に考え、行動すると、その気持ちは相手に伝わり信頼関係が生まれること、また個別性のある介護により生活の質が向上することを学ぶことができました。

介護福祉士は、利用者の人間としての尊厳を理解するとともに、専門職として、利用者の自己決定の尊重や自立支援、安全の確保を第一に支援することが大切です。私も、要介護者の状況に応じた介護サービスが提供できるよう、介護に関する知識・技術の研鑽に励んでいきたいです。

(平成28年7月記)

大原医療福祉専門学校(北海道) 高橋彩香さん(平成26年度奨学生)

池田くるみさん

私は、高校2年生のときに、ホームヘルパー2級を取得したため、介護の基本や介護技術の基礎を、少しは理解し、身につけていたつもりでした。

しかし、大原医療福祉専門学校で学び始めると、自分が知っていることも多くありましたが、知らなかったことの方が多く、授業では、日々介護技術の応用や介護保険制度等の専門知識を学んでいます。

初めての実習では、認知症の方とのコミュニケーションの難しさを体験しました。同じ話を繰り返す利用者と、どのようにコミュニケーションを図るかについて考えさせられる等貴重な体験をしました。

また、実習中に利用者の方々から「頑張っているね」、「ありがとう」と声をかけていただいたり、最終日に「長い間ご苦労様。これからも頑張ってね」と言っていただけたりしたときには、大変うれしく思いました。

就職後も、学校での講義や実習で得たことを忘れずに、取り組んでいきたいと思います。また、日々の仕事に追われるのではなく、介護保険法の制度改正を意識したり、介護技術の向上に意識的に取り組んだりと、利用者の方々に安心・安全な支援を行えるよう取り組んでいきたいです。

(平成27年7月記)

長崎短期大学(長崎県) 池田くるみさん(平成26年度奨学生)

池田くるみさん

私は、長崎短期大学で介護福祉士を目指して勉強する中で、二つの大切なことを学びました。

一つ目は、利用者の側に立つことです。介護をするうえでは、利用者やその家族の望みは何か、利用者の目線で考え、コミュニケーションを取りながら、利用者主体で支援することが大切です。

二つ目は、人とのつながりです。介護は、職場内での看護職員等との多職種連携をはじめ、利用者の家族や地域の方々、他施設との関わり等、多くの人が連携し合っていることを学びました。連携することで、一人の利用者に対する支援の質が統一・向上し、その人にとってよりよい援助を行うことができると実感しました。

この他にも、座学や実習を通じ、知識や技術の習得はもちろん、倫理観を持つことの大切さ等たくさんのことを学びました。

大学で学んだことを活かし、利用者の方々に寄り添える、誰からも信頼されるような介護福祉士になりたいと思います。

(平成27年7月記)

名古屋経営短期大学(愛知県) 荻野郁美さん(平成25年度奨学生)

荻野郁美さん

私は現在「一人ひとりの利用者に合った介護をするにはどうすればよいのか」ということを、学校での座学・実技を通して、自立支援を中心に、介護保険の活用、個人の尊厳の尊重等多角的な視点から学んでいます。

しかし、実際に実習やボランティアで施設に伺うと、「施設での実践と学校の授業は違う」ということを思い知らされます。基本的なことは同じでも、臨機応変にその場に対応していくこと、利用者に合った介護をするには、他職種との情報交換、普段からの観察、記録に残すことで情報を共有化する等が重要になってくることを学びました。

実習を通して、こうした学校の授業だけでは学べないことを学び、授業と実習の相互作用でより深く理解し、技術・知識を向上させ、「一人ひとりの利用者に合った介護」を実施していきたいと思います。

「介護福祉士」は他のどの福祉の仕事よりも、利用者の一番近くで寄り添う存在だと思います。私は、利用者の心に寄り添い、「この人に出会えてよかった」と思ってもらえるような介護福祉士を目指していきたいです。

(平成26年7月記)

沖縄福祉保育専門学校(沖縄県) 安次富あやのさん(平成25年度奨学生)

安次富あやのさん

私は、実習を通してコミュニケーションを含め介護技術面で多くのことを学びました。実習で、初めて拘縮のある利用者の移乗を行う際、身体が細く、「怪我をさせてしまったらどうしよう。利用者を落としてしまったらどうしよう」と不安になってしまい、なかなか技術面で積極的に介護を行うことができませんでした。

しかし、施設の職員から「焦らないで大丈夫だよ。焦ると怪我をさせてしまう原因になるから」とアドバイスを受け、学校の先生からも「怖がってばかりいたら見えるものも見えなくなってしまうよ」と言われ、改めて自分自身を見直しました。

はじめは、失敗したらどうしようと不安に思ってばかりいましたが、施設の職員や学校の先生の言葉で、焦らず自分のペースで頑張ろうという気持になり、少しずつですが実習で積極的に利用者の身体に触れていくことで、介護技術を習得することができました。

わからないことは、自分の納得いくまで職員に質問し、自分で考えていく中で、介護の世界は知れば知るほど「楽ではないけど楽しい」と思いました。

実習を通して、正直自分に介護福祉士が向いているのかと悩んだこともありましたが、利用者の笑顔を見ていると、やはり利用者を支えられる介護福祉士になりたいと思いを新たにしました。

(平成26年7月記)