Q: 「逆ざや」って何?
A:
 生命保険会社は、ご契約者にお支払いいただく保険料を計算するにあたって、あらかじめ資産運用による一定の運用収益を見込み、その分保険料を割り引いて計算しています。この割引率を「予定利率」といいます。
 そのため、保険会社は、毎年割り引いた分に相当する金額(これを「予定利息」といいます)を、運用収益などで確保する必要があります。ところが、かつてない超低金利が続くなかで、この予定利息分を実際の運用収益などでまかなえない状態が一部の契約で発生しており、これを「逆ざや」状態といいます。
 ただし、生命保険会社には、物件費や人件費といった会社運営上の諸経費を節約することによって生じる収益や、保険料の計算上予定した死亡者数より実際の死亡者数が下回ることによって生じる収益などがありますので、これらの収益によって「逆ざや」を埋め合わせることができます。従って、現在の「逆ざや」状態が続いたとしても、それだけで生命保険会社の経営が破綻するということはありません。
 なお、各社とも「逆ざや」に耐えうる十分な経営体力をつけるべく、様々な業務のリストラや経営の効率化による事業費の圧縮、自己資本の一層の増強などに努めています。

  (参考)逆ざや額の算出式
  逆ざや額 =(基礎利益上の運用収支等の利回り※1−平均予定利
         率※2)×一般勘定責任準備金※3
 
※1

基礎利益上の運用収支等の利回りとは、基礎利益に含まれる一般勘定の運用収支から社員(契約者)配当金積立利息繰入額を控除したものの一般勘定責任準備金に対する利回りのことです。
 
※2
平均予定利率とは、予定利息の一般勘定責任準備金に対する利回りのことです。
 
※3
一般勘定責任準備金は、危険準備金を除く一般勘定部分の責任準備金について、以下の方式で算出。    
(期始責任準備金+期末責任準備金−予定利息)×1/2