高齢者への生命保険販売(其の2)
みなさん、こんにちは。
「消費者向けコンテンツ」は、消費者の皆さまが、新たに生命保険に加入するときや、加入している生命保険を見直すときなどに参考にしていただきたい情報などを、毎週ホームページで公開します。
今回は、「高齢者への生命保険販売(其の2)」です。
【もくじ】
高齢者への生命保険販売(其の1)
- 生命保険は何歳まで加入できますか?
高齢者への生命保険販売(其の2)
- 高齢者の特徴
高齢者への生命保険販売(其の3)
- 高齢者への生命保険募集の現状
- 生命保険相談所が受け付けた苦情申出
高齢者への生命保険販売(最終回)
- 高齢者に生命保険を募集する際に留意すること
- 【ご参考】高齢者募集は、代理店業務品質評価基準で代理店に確認しています。
高齢者の特徴
高齢者とは何歳からを指すのでしょうか?
WHO(世界保健機構)では、65歳以上の方を高齢者とし、65-74歳までを前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と定義しています。
人によって差はありますが、一般的に人間は高齢になるにつれて「身体面」や「精神面」において変化が現れてきます。
「身体面」の変化としては、筋肉や骨の脆弱化による運動機能の低下、視力・聴力などの感覚機能の低下だけでなく、免疫機能の低下などもあります。
厚生労働省の「令和2年(2020)患者調査」では、令和2年9月中に退院した全国の患者の平均在院日数を傷病別でみると、骨折は年代別の差が大きくなっており、高齢者ほど完治までに日数を要していることが分かります。
年齢 | 0~14歳 | 15~34歳 | 35~64歳 | 65歳以上 | 75歳以上 |
骨折 | 5.5 | 10.6 | 21.3 | 46.2 | 50.3 |
「精神面」の変化としては、認知能力の低下をはじめとした知的機能の衰えも目立つようになってきます。
また、こうした身体面や精神面の変化に加えて、少子化や核家族化が進む中で、定年退職等による就業からの引退、子供の独立、配偶者との死別等といったライフステージの変化により、高齢者のみ世帯への移行や介護施設への入居など、家庭や生活環境の変化も生じてきます。
余談ですが、筆者の父親も高齢者ですが、見た目の変化としては白髪や皮膚のたるみなどが、以前よりも目立つようになり、新しいことを覚えたり過去の出来事を思い出すのに時間がかかるようになったと感じます。
生命保険代理店や生命保険募集人が高齢者に生命保険をご案内する際は、高齢者の状況を配慮した募集活動が求められます。
ご意見ご要望などはこちらまでお寄せください
次回は12月19日(月)に、「高齢者への生命保険販売(其の3)高齢者への生命保険募集の現状、生命保険相談所が受け付けた苦情申出」をお伝えします。