生命保険乗合代理店業務品質認定マーク高齢者への生命保険販売(最終回)

みなさん、こんにちは。
「消費者向けコンテンツ」は、消費者の皆さまが、新たに生命保険に加入するときや、加入している生命保険を見直すときなどに参考にしていただきたい情報などを、毎週ホームページで公開します。
今回は、「高齢者への生命保険販売(最終回)」です。

【もくじ】

高齢者への生命保険販売(其の1)

  • 生命保険は何歳まで加入できますか?

高齢者への生命保険販売(其の2)

  • 高齢者の特徴

高齢者への生命保険販売(其の3)

  • 高齢者への生命保険募集の現状
  • 生命保険相談所が受け付けた苦情申出

高齢者への生命保険販売(最終回)

  • 高齢者に生命保険を募集する際に留意すること
  • 【ご参考】高齢者募集は、代理店業務品質評価基準で代理店に確認しています。

高齢者に生命保険を募集する際に留意すること

前回の「高齢者への生命保険募集の現状」でお伝えしたことが全てではありませんが、生命保険代理店や生命保険募集人が高齢者に生命保険を販売する際は、加齢による認知能力の低下などに配慮する必要があります。
金融庁から発表されている「保険会社向けの総合的な監督指針」を基に、生命保険協会では、生命保険業界内における実効性を確保するため、高齢者顧客の保護に係る留意点やサービスの充実の視点等についてまとめた「高齢者向けの生命保険サービスに関するガイドライン」を策定しています。
「高齢者向けの生命保険サービスに関するガイドライン」では、高齢者の特性などに配慮した取組例として、次の4点を挙げています。

1.親族等の同席
生命保険代理店や生命保険募集人が高齢者に生命保険を募集する際に、高齢者の親族にも同席いただき、高齢者だけでなく同席者にも生命保険商品内容の説明を行います。
2.複数名の募集人による保険募集
2名以上の生命保険募集人が訪問等により商品内容の説明等を行います。1人の募集人が商品説明を行い、もう1人の募集人が高齢者の言動や態度を観察し、商品内容の理解度を確認するなどの丁寧な対応を行います。
3.複数回の保険募集機会の設定
高齢者に対して商品内容等が自身の意向に沿った内容であるかを確認する機会を確保する点や、認知能力の低下等に配慮し、丁寧に説明する必要があることから、契約締結までに複数回の募集機会を設けます。
4.保険募集を行った者以外の者による高齢者の意向に沿った商品内容等であることの確認
保険募集を行った者以外の者が保険契約申込の受付後に高齢者へ電話等を行い、高齢者の意向に沿った商品内容であることを確認します。

高齢者の特性や提案する商品の特性などを踏まえ、生命保険代理店や生命保険募集人は、「保険会社向けの総合的な監督指針」や「高齢者向けの生命保険サービスに関するガイドライン」に記載の項目を実施することで、高齢者に生命保険を理解いただくよう活動して欲しいと考えています。
生命保険代理店や生命保険募集人は、前々回の「生命保険は目的に合った加入が大事」でお伝えしましたように、高齢者(お客さま)との間には「情報の非対称性」がありますので、生命保険に関する知識の差は大きくあります。
知識や情報を多く持っている生命保険代理店や生命保険募集人が、高齢者(お客さま)に寄り添い、分かりやすく説明し、ご意向に沿った生命保険をお勧めし加入いただく、ことを願っています。

【ご参考】高齢者募集に関して、代理店業務品質評価基準で代理店に確認しています。

法令で定められている高齢者募集ルールですが、生命保険協会が主体となって運営している、2022年度の代理店業務品質評価運営では、高齢者募集のルール設定や実施を、設問No30 33で確認しています。
設問No30:高齢者募集のルール化設問No31:高齢者募集ルールを遵守する態勢の整備
設問No32:高齢者募集ルールに関し、募集人に年1回以上の研修実施等で徹底
設問No33:高齢者募集ルールの遵守状況のモニタリング実施が営業部門から独立性を確保した部門・担当者

代理店業務品質評価運営の詳細はこちらご覧ください

ご意見ご要望などはこちらまでお寄せください
次回は1月10日(月)からは、新たなテーマとして「生命保険のアフターフォロー」についてお知らせします。
よいお年をお迎えください!

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