生命保険代理店の個人情報保護(其の1)
みなさん、こんにちは。
「消費者向けコンテンツ」は、消費者の皆さまが、新たに生命保険に加入するときや、加入している生命保険を見直すときなどに参考にしていただきたい情報などを、毎週ホームページで公開します。
今回より新たなテーマとして、「生命保険代理店の個人情報保護」についてお知らせします。
前月は、お客さまが生命保険に加入された後に、生命保険代理店や生命保険募集人が行うアフターフォローについてお伝えしましたが、今回は、個人情報の取扱や管理などについてお伝えします。
スキマ時間で読めるように何回かに分けてお伝えしますので、よろしくお願いします。(m(_ _)m)
【もくじ】
生命保険代理店の個人情報保護(其の1)
- 個人情報保護法とは?
生命保険代理店の個人情報保護(其の2)
- 個人情報の範囲
生命保険代理店の個人情報保護(最終回)
- 個人情報や個人データの取扱時のルール
- 生命保険代理店の個人情報取扱
- 【ご参考】個人情報保護に関して、代理店業務品質評価基準で代理店に確認しています。
個人情報保護法とは?
皆さまが、何かの申込を行ったり、購入したりする際に、住所や名前、電話番号、メールアドレスなどを記載することはありませんか?例えば、新たに銀行に口座を開設したり、会員登録をするときなどに、申込用紙やWEBの登録画面に記入や入力する経験は何度かあったと思います。
記入や入力した情報には個人を特定できるものがありますが、もしもその情報が漏れた場合にはどのようなことが起こるでしょうか?住んでいる場所が特定されたり、財産状況が分かったり、プライバシーの確保ができなくなります。
今回のコラムのテーマである、「生命保険代理店の個人情報保護」をご説明するにあたり、個人情報を取り扱うすべての事業者や組織が守らなければいけない「個人情報保護法」を理解いただきたいので、まずは「個人情報保護法」について説明します。
個人情報保護法を一言でいうと、「個人情報の有用性に配慮しながら、個人の権利や利益を守ることを目的とした法律」となりますが、ぱっと理解するのが難しいかもしれませんので、少し具体的に説明します。
筆者が若かりし頃は、小学校や中学校にはクラス名簿や緊急連絡網がありました。
クラス名簿には出席番号順に生徒の氏名、保護者の氏名、住所、電話番号などが記載されています。
緊急連絡網には電話番号のみ記載されていますが、クラスの担任の先生から数名の生徒連絡し、連絡を受けた生徒が次の生徒に、その次の生徒に連絡するようなものです。
クラス名簿や緊急連絡網は、クラス間のコミュニケーションのようなサービス向上や、担任の先生が生徒数名に連絡するだけクラス全員に情報を伝えることができる、といった業務の効率化に役立っていましたが、最近は見かけなくなりました。
氏名や性別、生年月日、住所などは、個人のプライバシーに関する大切な情報です。
それらの情報を活用することで、仕事に、行政に、医療などさまざまな分野で使用することで、サービス向上や業務の効率化などが行われています。
そこで、個人情報の有用性に配慮しながら、個人の権利や利益を守ることを目的とした「個人情報保護法(正式名称:個人情報の保護に関する法律)」が2003年(平成15年)5月に制定され、2005年(平成17年)4月に全面施行されました。
その後、デジタル技術の進展(コンピューターやインターネットの普及)やグローバル化などの経済・社会情勢の変化や、世の中の個人情報に対する意識の高まりなどに対応するため、個人情報保護法は、これまでに3度の大きな改正が行われています。
ご意見ご要望などはこちらまでお寄せください
次回は2月13日(月)に、「生命保険代理店の個人情報保護(其の2)個人情報の範囲」をお伝えします。